仕事の休暇をいただき、先日スペインのコルドバで結婚式に参列してきました。
コルドバはスペインのアンダルシア地方の街で、かつてはイスラム政権の後ウマイヤ朝の都として栄え、当時の街並みや建築物も残されており、今回はスペインの結婚式への参列という体験と観光を兼ねられるまたとないチャンスでした。

さて、今回の新郎はコルドバ出身、現在はフランス在住のスペイン人で、新婦はフランス在住のフランス人。二人はフィンランドのヘルシンキで知り合ったそうです。ヨーロッパって広いのか狭いのか、なんだかよく分かんないですね。

スペインの結婚式は日本とは異なり、始まる時間が遅く、終わる時間も遅いと言うか、翌朝まで続くらしいと聞いて、一体何をどうすればそんなに長時間結婚式が行えるのか疑問に思いつつ、午後8時30分に指定の場所に向かいます。
ちなみにこの日までの間に海外で使用できるモバイルルーターの使用制限をオーバーしており、不安を感じながら旅を続けていましたが、Google Mapのオフラインエリアがとっても便利と初めて知りました。
ダウンロードしたオフラインエリア内でしたら、オフラインの状態でもスポット検索できますし、オンライン時に保存したマイプレイスの場所や、GPSで自分の場所も確認できるので、WiFi環境を確保できない海外や知らない場所でも迷うことなく目的地にたどり着けます。

そういったわけで、Google Mapを頼りに現地に向かうのですが、夏のスペインはとても日が長く、午後8時過ぎでもまだまだ明るく暑いので、遅い時間に結婚式をスタートする気持ちも分かります。(※1)

※1.開始時間に関しては、地域や季節で多少の違いはある様です。他の地域や季節では、午後6時くらいから始めることも。それでも、日本人の感覚からすると遅めですし、朝まで結婚式が続くことに変わりはないようです。 
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現地に到着しましたが、まだ明るいです。
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教会の中にはもちろんクーラーもなく、うだる様に暑いお昼にこれだけの人を収容するとか、ほんとムリだなと思うので、この時間からのスタートにも再度納得です。
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カトリックの結婚式に参列するのは初めてなので、どんな様式なのか期待が高まります。
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カトリックの結婚式て絢爛豪華なのかな?と想像していたのですが、日本の結婚式と異なり司会進行も特になく、とてもシンプルに事が運ばれます。新郎新婦の母国語のスペイン語とフランス語での進行なので、どちらも解せないぼくには詳細不明ですが、以下の様な手順で進められていたと思います。

1.新郎いつの間にか入場
気づくと既にいました。

2.新婦入場
音楽とかはなく、とてもシンプル。

3.新郎新婦の親戚の挨拶
スペイン語とフランス語が交互に。なので、お互いよく分からず聞いていたのかもしれません。

4.神父さんの挨拶
こちらもスペイン語とフランス語が交互に。慣れないフランス語なので、ゆっくりたどたどしく、それがあたたかい雰囲気を醸し出してます。

5.新郎新婦と神父さんの間で何かしらの話し合い
誓いの言葉とかではないかと推測してます。この間に、前の席に座ってるおじいちゃんに何かしら話しかけられ、何かしらを話してましたが、スペイン語のためもちろん内容は不明。

6.賛美歌のバイオリン演奏
日本の結婚式でも聴いたことある曲です。

このあと、神父さんの何かしらのお話があって終了。

結婚式終了後、外に出た時間は既に午後9時。それにも関わらず、外はまだ明るいです。あと、まだ暑いです。お水欲しい。
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今からレストランで食事を取る様なので、歩いて移動です。
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土地勘が全くないので、みんなに着いて行ったのですが、細い道をクネクネと進むので、方向感覚を失い、もしも途中退席する場合は帰ってこられるのかとても心配です。
まだまだ付き合いの浅いGoogle Mapのオフラインエリア機能への信頼が途端に揺らぎます。
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あとで調べたところによると、この辺りはコルドバの観光地の一つ「ユダヤ人街」とのことで、結婚式参列と併せて観光もできたので、とってもお得でした。
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ようやくたどり着いたのですが、食事は始まりません。お酒とおつまみでしばしの歓談なのですが、これが延々と続き、すでに午後11時も過ぎているのに、いったいスペインの人たちは何時に晩ご飯を食べるのでしょうか。(※2)

※2.スペインの人からしても、この時間からの夕食は遅いとのことです。「さすがにふだんはこんな時間から食事はしないよ」 
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やっと席につき、配膳が始まりましたが、この時既に午前0時を回っています。この時間にラーメン以外の物を食べるのって久しぶりです。
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みんな揃っての乾杯とかも特になく、司会進行や余興も行われずわいわいがやがやと、時に歌ったりしながら食事が進みます。この辺、ぼくの故郷のお祭りのあとの打ち上げに雰囲気が近くて、素朴でほっこりとあたたかい感じです。

ゆっくりと食事をした後は、すでに午前1時を回っていますが、子どももおじいちゃん、おばあちゃんもまだおり、これから全員で朝まで踊るとのこと。
え?おじいちゃん、おばあちゃんも?
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おじいちゃん、おばあちゃんも踊ってました。ずっと踊ってました。自分の両親よりも年上の人たちが深夜にレストランで踊ってるとか、ちょっと驚きです。

そんなこんなで外に出た時は、外はまだ暗く、そういえばスペインの夏の日の出は午前8時くらいであったと思いつつ、Google Mapのオフラインエリア機能の真価を発揮させることなくタクシーで帰路につきました。だって、道は細く入り組んでて、さらに街灯も少ないので深夜は怖いんですよ。
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スペインの結婚式は、素朴であたたかく、とても楽しい体験ですのでオススメです。遠い親戚やお友達の縁をたどってぜひ参加してみてくださいね。(※3)

※3.日本人としては御祝儀を幾ら包めばよいか気になるとこですが、スペインには御祝儀の決まりはないようです。友だち何人かでまとめて御祝儀を渡してもよいですし、プレゼントでもいいですね。日本の陶器とかお菓子も喜ばれるようです。


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