フィリピンから来た友人ビーちゃん(仮名)のお国に帰る日が決まりました。
送別会のこともあるので、食べたいもの食べたくないものなんかを聞いていたのですが、わが国が世界に誇るお寿司が苦手らしいです。なんでも、日本に来て初めて食べたお寿司が馬肉だったとのこと。
なかなか馬肉を食べる習慣てないですもんね。
海外からの友人にいきなり馬肉を食べさせた人は誰でしょう。シミズです(いえ、ぼくではありません!)

さて、食事といえば弊社にはランチ会なる制度が存在します。会社より一人当たり1,000円の上限で、ランダムに選ばれしメンバーが集いランチに行ってくるというものです。
これだけ聞くと「あ、福利厚生的なあれね」とか「社内のコミュニケーションを円滑にするのが狙いなんだな」と捉えがちですが、実はもっといろいろあれな仕掛けが隠されているとシミズはにらんでいます。

そんなに人数の多い会社ではありませんが、それでもこれだけの人が集まれば独自の社内文化ができあがってきますし、なんとはなしの不文律も感じ始めます。
その社内文化や不文律によっては、得られる効果なども変わってくると思うので、どの会社でもこうなるってわけではないですが、プラグラム社においては、以下の効果があるとぼくは考えています。


1.選択する力が身につく

オフィス街にはランチを提供しているお店は無数にあり、お店を選ぶ担当者はその中から決められた日までに一緒にランチに行くメンバー全員が満足する選択を迫られます。
また、どういったわけかこの会社にはグルメが多く集まっているという固有の条件まで加味されています(ちなみにシミズは量こそが正義ですけどね)。そうするとお店選びの担当者は「この店に行こうと思うんだけど」ただこの一言を一緒にランチに行くメンバーに言うだけでも厳しい批評の目にさらされる為、綿密なリサーチを要することになります。
さらに「一人当たり上限1,000円」という予算の中でどんな価格を選択するかも重要な要素として関わってくるのです。
シミズの所感として予算の1,000円の前後50円、つまり950円〜1,050円が各々許容できる範囲ではないかと考えています。せっかくの会社のお金ですし、あんまり安く抑えたくない、と考えるのは勤め人の正しき心構えと言えるでしょう。そして「美味しい食事の為なら多少の自腹は辞さないが、それでも出せるのは50円までだ」これもまた真なりです。

お店の選者はこれらのことを踏まえ、更には一緒にランチに行くメンバー以外の評価なんかも期待しながら選んでいくわけです。

「表に出してさらされることで、客観的におもしろいのかおもしろくないのか判断力が磨かれる」みたいなことを以前、茂木さんが言ってたような気がします。
物量戦を挑むシミズはいつも厳しい目にさらされてますけどね。「今回も厳しい戦いになるであろう」と事前に察知できる判断力が身につきました。察知するだけですけど。


2.客観的に表現する力が身につく(ほんのりとおもしろおかしく)

ランチに行ったあとは、さすがに会社のお金で行ったわけですから、レポートを提出します。
ここでも「表に出してさらされることで、客観的におもしろいのかおもしろくないのか判断力が磨かれる」がピリリと効いてきます。
 
この取り組みを始めた当初はそこまでではなかったのですが、なぜか「レポートでクスリとさせる」みたいな雰囲気ができてきてるんですよね。「このクスリとさせる」というのがなかなかにバランス感覚が必要で、大笑いを狙いにいくとあざとくなるというリスクを孕んでいます。
最近では、なんだったらお店の評価よりもその場で何を話したか、どんなことが起こったのか、それをどう素敵に表現するのか、ここに力点を置いてきていると言ってよいでしょう。
それならばあんなにもお店選びにこだわらなくても…という声にならない声は、グルメな方々には届きません。あきらめましょう。
 
いずれにしても、日々の仕事の中で、自分が感じたことや考えたことを少しクスリとさせる表現でみんなに伝えることを必要とする機会って少なくなくて、でもそれって個人の元々の性格に依ってしまう面も多いですよね。なかなかノウハウ化しにくい領域ですが、この手法は社員教育の一環としてもオススメじゃないかなぁ、と考えています。


3.限られた時間の中で何を話すかを意識するようになる

これは結構レポートありきですね。レポートを書く担当は一人なので、担当者が書きやすい話題を提供する必要があります。
 
ちょっとしたおもしろおかしい話も過ぎれば、とても文字に残せなくなります。
「おれの女性の好みは◯◯で、さらに◯◯じゃないとあかんねん。でもいまの彼女は◯◯やねん」
これだけではみなさんには、なんのことだかさっぱり伝わりませんが、でもぼくもわからない方がよかったなぁ、知らないでおきたかったなぁ、って今では思っています。
かと言って無難な内容では、他の社内メンバーから見たランチ会の質をレポート担当者の文章力のみに頼ることになってしまいます。

なので食事中は、あとでレポートを書きやすいように、おもしろおかしい話題をいくつか提供することがランチ会のメンバーには課せられます。各々がレポートの構成を考えながら話題を提供しているといってよいでしょう。
このことを普段仕事上で会話をすることも少ないメンバーもいる中で行うのですからなかなかに興奮しますよね。


こうやって考えてみるとランチ会って、社員教育とかそういう面を除いてみても結構刺激的でおもしろいので、みなさまもぜひ一度お試しあれ。